人生初ナースコール【闘病記②】
ものすごくオシッコがしたかった。 だいたい起きた時に尿意があるのはいつもと同じ。 いつもと違うのは、トイレがどこにあるか分からない。そもそもあるかどうかすらも分からない。 もう膀胱がヤバイ。事務所で倒れてオシッコが漏れそうだった事を思い出した。 ここで今、自分がトランクスでは無くオムツをしていることに気がつきちょっと安心。 さらに透明のチューブの様なものがチン先に刺さっており尿が少し漏れる度に尿道にちょい痛みとともに尿が管を通って行く。尿は少しづつ常に排尿されているようだ。しかし 今ものすごくオシッコがしたい。 だが、尿道に管が刺さっているし、一体どうすればいいか困った。膀胱は限界に来ていたが闇雲にこのオムツに排尿をするわけにもいかず尿量が異常に多い私はこのオムツをまったく信用していなかった。さらにこのチン先の管を勝手に外しても良いものなのか分からなかった。管を刺したまま漏らすわけにもいかないし。今オシッコを開放しようものならベッド上が大惨事間違いなしと焦った。また尿意との戦いである。神は何が面白くて排尿という面倒くさい機能をもたせたのか。とか考えているうちにふとあることに気がつく。もしここが病棟のベッドならどこかにナースコールという押せばナースさんがいつでも助けに来てくれるボタンがあったはずだ