半側空間無視とは?【闘病記(14)】

急性期


私には、手足の麻痺以外に
別の障害があったようだ。

半側空間無視
(はんそくくうかんむし)

呼ばれる、

脳障害である。

半側空間無視とは
(はんそくくうかんむし)


この障害は、左側に見えているものが脳が認識しづらい。
左側だけ脳の刺激が少ないため注意が行き難いといった障害のようである。
しかしながら、べつに左側が見えないわけでもない。しっかり見えている。

入院初期は食事の
プレートの左側だけよく残していた。

私は完食のつもりだが、

左側が
無意識の世界

のため、
度々左側のご飯
フル無視

という現象が起きていた。
 

 

他にも、大学ノートに書き綴っている手記も左側のページが白紙だらけ、

すぐ左に見えているナースコールが見つからずにイラッとくる、

など。数えたらきりがない。
 
 
退院後の生活の弊害としては、

ウォーリーを探せで、

万が一
ウォーリーが
本の左側に居たら、

一生かけても
見つからない。

車や自転車の運転が出来ない。

左側無意識状態では危ないにもほどがある。
 
 
歩行もしかり。

これでは危なくて、

子供を左側にして手を繋いで
歩くことが出来ない。
 
 
この障害ばかりは
常に左側を意識
していくしかない。

本人には意識しているだけ程度
かもしれないが。
 
 
一ヶ月ぐらいたったころには
食事左側無視もだいぶ減った。

これも手足の麻痺と同じように、
左側意識のリハビリのみ。

こういった高次機能障害については、

もともとのオツムが
余りよろしくなかったため、

リハビリしてもビ
フォーアフターがよくわからない。

そもそも出血による障害なのか

もともと
アホだったのか

すらわからない。
 
 
度重なるテストの結果、

私の脳はリハビリ不要と診断され、
※厳密には言語よりも運動のリハビリ最優先。
 
 
のちにリハビリは
運動のみとなった。

 
 


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