童貞ソーヤング後編【番外】

番外編


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一発やったら終わりか!!?

オイ オイ オイ!!!

私が20代前半に愛用していた携帯は
auのC403ST。

メルアドと電話帳が紐付けできない
クソ仕様
だった。
 
電話帳にメールアドレスを
登録する項目があるのに、
なぜかメールを見ても、メールアドレスしか
表示してくれず、
誰から来たメールか
分からない。

アドレスと相手を頭の中で
くっ付けないといけない
鬼畜携帯
だ。
 
これのせいで何回誤爆メールを
送ってしまったことか。

誰だよ、

こんなゴミ

作った

バカは。

 
こんな脳トレのような仕様のせいで
無駄に人のメールアドレスを覚えてしまった。
 

そんなゴミ携帯に1通のメールが来た。
 
まさかの見知らぬ女性からだった。
もちろん文面から判断しただけなので
実際女の子かどうかは分からない。
内容は、写メ頂戴だった。
 
スタビあるあるだが、基本的に
女性からの最初の返信は、
とりあえず
てめーの顔写真送ってこいよ、話は
まずそれからだ
である。
私はすぐ、先生にトイレと言って教室を抜けた。
こういうのは即対応が
原則
だ。
 
階段の踊り場の、いい感じで写真が撮れそうな
場所(光が全方向でよく入る)
で自分撮りカシャカシャ。
 
ガラケーは背面カメラしかないので、
自撮りが
クソむずい。

 
写メの半分以上は眼を瞑っている。
 
100枚ほど撮った結果、

 帽子をやや斜めにかぶっだやつが
よさげだったので、
その渾身の一枚を選んで
相手に送信した。
 
残りのボツ写真99枚を1枚1枚
消して行く作業が虚しい。
1枚ごとにアニメーションのように
微妙に変わって行く
自分のすまし顔

見続けていると、
 
自我と

ゲシュタルトが

 

崩壊
しそうになる。

 

 

授業に戻ってソワソワしながら返事がくるのを
ひたすら待ち続けた。

 

 

来ない。
 

 

なんだか自分に
ブサイクの烙印

押されたような
胸糞
悪い気分になる。
 

 

好みのタイプじゃなかったんだ。

 

 

きっとそうだ!泣 

ちくしょう。

 

おめえの顔は

どうなんだよ。

 

 

このように、

一方的なお見合い写真制度による
メール打ち切りにより、 
傷つく

ブサイクが
 

全国で

続出。

 

 

ブサイク同士で

殺し合う
 
悲しい世界
 

 

それがスタビ。
 

 

やっぱりやらなかったら良かった。

 

 

人生は後悔の繰り返し。

 
ちびまる子ちゃんのお姉様の名言が
重く突き刺さる。

 

 

しかし事態は急展する。
 

 

授業も終わりがけ、再度メールが届く。
 
なんと、相手の写真付きで
お礼メールが届いた。

 

 

写真交換が
できれば
 

脈アリ
 
( ͡° ͜ʖ ͡°)b
ガッツポーズ

 
 送られて来た写真の女の子は
 
ちょっとヤンキーっぽかったが
 
クッソ可愛かった。
吉岡里帆似。
 

 

最初はサクラを疑ったが、
リアルアドレスっぽいので
業者は考え難かった。
業者のメールは、
アドレスがinfo@gyousya.comみたいに
いかにもな感じが多かった。
 

 

モテてない友達に携帯に映った
女の子の写メをわざと見えるように、
「先帰るわ。ほいじゃね。」
マウントを取りながらウキウキで
学校をあとにする。

 

 

こんなハッピーなことはない。
 
彼女は3歳年上の25歳。
 それから彼女とのたわいもない
メールのやりとりがしばらく続いた。
 
どんな内容の会話だったか忘れたが、
最近のクレヨンしんちゃんの
映画クソおもろい

みたいな話をしたような気がする。
 
今はメル友レベルで良い。
 会おうと言うタイミングが早すぎると、
今の関係が崩れる可能性がある。
 
ここからは本当に恋愛心理ゲーム。
 
いかにうまく距離を縮めつつ、
自然な流れで
会う
に持っていく。


 

焦らない。
 

 

絶対に

焦らない。

 

大切に

関係を

育てて
いかないと

 

 

 

 

新着が来た。

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

「今から家行っていい?」

 

 
 

 

まさかの向こうから会おうよメール。

 

 
 

 

 

 

 

 

次回ついに脱童貞?

続く。

 
 


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