童貞ソーヤング完結【番外】

番外編


まだ未見の方はこちらからどうぞ
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ヤれば出来るなんて嘘っぱちだ!!!
 
家来ても飯なんもないよ、
ということで、 

 
梅田のLOFT
で待ち合わせして、
晩飯を食べよう、ということになった。
 
可愛いギャルといきなり家というのは

童貞の私にはハードルが高過ぎた。

大して服持ってないくせに、
服装のコーディネートに時間をかけた。
 
私は、童貞とバレたくなかったので、

背中にいかつい
虎の刺繍が入ったスカジャン
(実家に帰省した時、母に無理言って
買ってもらった思い出の逸品。
と、ダボめのジーパンでカッチョよく決めた。
 

 

 梅田のLOFT周辺は、
頭ぱっぱらぱー

が、集うと聞いていたので。
 

 

確か待ち合わせ時間は夜7時だったかと思う。
 
もちろん相手に送った写真の時の帽子を
被っていった。やや斜めで。
 
待ち合わせ場所のLOFTの入り口に到着。
まだ日は暮れていない。
 

 

ドキドキ。
 

 

いったいどんな子なんだろう。
めちゃくちゃエロい格好してきたら
どうしよう。
 
妄想と

息子スティックが膨らむ。
 

 

てか、
会う=ヤレる
という発想自体、
悲しい童貞思考そのもの。
 
周辺を見回す。茶屋町という土地柄、
 
露出度高めのギャル

たくさんウロチョロしている。
 
あの子かな?この子かな?と
キョロキョロしながら約束の時間まで待つ。
ひたすらメール新着受信ボタンを連打。
 

 

日は徐々に沈んでいく。

人並みもギャルなどの若者から、
だんだん大人のカップル、サラリーマン、
OLさんに変わっていく。
茶屋町は昼と夜で全く
姿が変わる街。

 

 

一人でぽけーっと立っているのが
不安
になってきた。
田舎もんの私が、
大都会大阪のこんな賑やかな街で、
たった一人で何やっているんだろう、、、。
 
だんだん寂しくなってきた。

ふと目の前のゲーセンに目をやると何やらギャラリーができていた。
 
よく見てみるとギャラリーは、
ダンスダンスレボリューションを熱心に踊る
オタを中心にできていた。
時折拍手が交じる。
 
私はよく分からなかったが、すごいプレーを
しているらしい。
いい退屈しのぎと、私は
一心不乱にダンスを踊り続けるヲタを、
心の中でずっと応援し続けた。
 

 

もう辺りはすっかり夜の街に切り替わった。
 
これまでにたくさんの待ち合わせカップルを
見届けてきた。
なかなか来ない彼氏を待つ女の子を見つけては、
もしかして?!
と、心を踊らせていた。
いったい何回LOFTのトイレをお借りしたか。
トイレで掃除中の
バイトの兄ちゃんにすれ違うたび、
「俺、今日可愛いギャルと
ヤるんだぜ。」
と、
謎のマウントをとりつづけた。
 

 

約束の時間まであと10分、、、

 

ドキドキ。

 

通りすがるギャル
全員待ち合わせの子のように感じる。

 

 

ドキドキ。

 

 

約束の7時が過ぎた。

 

 

来ない。

 

 

メールも来ない。

 

 

もしかして
来ない?

 

 

実はずっと前に待ち合わせ場所に来ていて、
実物の私を見て
減滅して帰った?!

 

 


チクショー。
 

純粋な
童貞(?)を

 
もて遊び
やがって!

( *`ω´)

 

 
 

 

 

諦めて帰ろうととしたその時。

 

 

 

 

 

 

握りしめた携帯がブルっとした。

 

 
 

 

新着メールが来た。
アドレスはもうしっかり覚えた。
 

 

 

 
 

 

「遅れてゴメンね🙇‍♀️
今着いたヨ❤️」

 

 

キタ━(゚∀゚)━!!
 

 

LOFTの入り口
携帯を大事そうに持った女性が立っていた。
携帯の明かりがその女性の顔を
ぼやぁっと照らしている。
私の背後でまだオタが踊っている。
 

 

女性が私の存在に気付いたのに
こっちも気付いたので、
お互い携帯を握ったまま歩みよる。
暗がりだが彼女の顔をしっかり見た。
写真のギャル
がそこにいた。
 

 

服装は、ジーパンにTシャツと
エロ要素少なめ
だったが可愛かった。

 

 

「こんばんは」


※イメージです。
 
声もクッソ可愛かった。
 
「はじめまして」
緊張で少しどもってしまった。
「ゴメン!待った?!
お腹空いたね!
早く晩ごはん行こう!」

 

 

と彼女が笑顔を贈る。

 

 

やべぇ

クソ可愛ええ
 

 

今周りは私たちをどう見てるだろう。
カップル
に思われてるかな?
 

 

しかし彼女は写真で見るよりもずっと
大人の女性
だった。
ヒールのせいか私よりも背も少し大きかった。
 

 

彼女が中津にある、阪急の高架下にある
人気の中華屋
に行きたい言うので
2人でそこに向かった。すぐ着いた。
中華屋というかチャイニーズレストランと
呼ぶにふさわしいぐらい
おシャンティな
レストラン
だった。
 
私は王将ぐらいしか入ったことがないので
値段と雰囲気にうろたえた。

おおよそ
ダサいスカジャン童貞野郎

来る場所ではない。
客も、金持ちそうな
大人のカップル、
小綺麗なOLさん集団

しかいない。

 

 

そもそも

童貞は

 

茶屋町に

立ち入っては

いけない
 

 

彼女とテーブルに対面で座る。

もうずっと
心臓ドキドキ。

 

この店にいる、どの女性よりも可愛い。

 

 

私は一瞬で心を奪われていた。

正直ヤることなどどうでも良くなっていた。
 

今、

この時間が

ずっと続いたら

それでいい。

 

ただ、そう思った。

 

 

しかし値段が高い。
1品の値段で、王将で豪遊できるぞ。
 
私は一番安くて腹が溜まりそうな
レタスチャーハンを頼んだ。ギリ1000円は超えてなかった。
 
そして、彼女は、白ワインと
手羽先みたいなのを頼んだ。
私は当時お酒を飲む習慣が無かったので、
白ワインを頼む彼女が、
より大人びたお姉さんに見えた。
目は垂れ目で、
常にキラキラ
している。

 

料理が運ばれる。
 
レストランで、どんな会話を彼女としたか、
本当に覚えていない。

ただ、飯食ったあと、この後どうするのか
凄く気になった。
 
彼女は酔っているのかちょっと
頬が赤い。

 

 

かわええ
 
彼女が、今どこに住んでいるか聞いてきた。
私はここから家が近いことを伝えた。
当時私が住んでいた街は、
梅田から気合で徒歩で帰れるぐらい
近かった。
 

 

「ふーん。

 

じゃあ、

 

 

今日泊まって行っていい?」
 
彼女がニヤニヤしながら言う。

 

オフコース!

 

 

ぐおおおおお。

まじかよ。本当に今日、

脱童貞?
 

 

しかも、こんなクソ可愛い子と?!
 

一応、マナー的なやつは、
あらかじめ近所の自動販売機で買って
家に置いてある。
 
ていうか、独り暮らし始めた時から、
あるはずもない行為に備えて、
買ってから新品未開封のまま放置
されていた。
 

童貞だけなぜか、

財布にマナー1枚、

意味なく入れっぱなし。
 

 

童貞あるある。

 

 

飯が食い終わった。
 
よせばいいのに、
彼氏っぽく今日は払います。と、思わず言ってしまう。
 

 

案の定、凄い値段になっていた。
(確か5000円ぐらい)

なんだよ、

チャージ料って。

 

 

飛行機かよ。

クソ。

 

まあいい。

安いもんだ。

 

 

そして

2人で電車に乗り、

 

 


ついに、


生まれて初めて

自分の部屋に女性を招き入れる。
 

 

「お邪魔しまーす」
 

彼女は今日は本来なら大阪市内に住む
友人宅に泊まりに行く予定だったらしい。
でも、
急にその相手が都合がつかなくなり、
梅田周辺で泊まり先を探していた、と
話してくれた。

 
まあ理由はどうあれ、

 
いつでも

喜んで!

 

 

狭くてむさ苦しい部屋
2人だけの時間
が流れる。

 

さっきまであんな賑やかな街で居てたのに。
今は、隣人の咳払いぐらいしか聞こえない。
静かすぎて唾も飲み込めない。
 
ずっと2人でテレビを見ていた。
 
襲うわけにもいかず正直、どう
行為
を始めたらいいのか
悩んでいた。

 

あかん。
 
童貞にはハードルが高過ぎる

 
時刻も夜11時過ぎ、彼女は、首を左右に
苦しそうに曲げ、
首と肩揉んでーの
アピールをする。

 
私はこれしかないと思った。
 

 

「え?
どこを揉めば
よいでしょう?

 
胸?」

私は一世一代ののギャグ
言った。
 
「やだー!アハハハ」
彼女が笑う。
 
彼女の背後に座る。最初は首、そして

を揉み、
 

 

そして、、、

 

 

 

 
 

 

ごくっ
 

 

私は背後から、生まれてはじめて
女性のお胸を服の上から
揉みしだいだ。

 

 

や、やわらかいす
 

 

なんで前からにしなかったんだろう。背後じゃ
彼女の可愛いお顔が見れねぇじゃん。
 

 

そこからどう進めていいか正直わからなかった。前戯の仕方が分からん。
私は「ひさびさ過ぎて
凄い緊張するー、
と、
大嘘をブッこいた」
 
ちょっと落ち着きたいのもあり、
彼女に先にシャワーを
浴びに行っていただいた。
彼女は、シャワーを何のためらいもなく、
すんなり浴びにいった。
 
これはいつでもOKということなのか。
 
彼女がシャワーを浴びている間に、
サンプル動画で
時間が許す限り前戯の部分
繰り返し見て予習しまくった。
 
童貞だと悟られたくない。
 
シャワーが止まる。風呂場から
「電球豆球にしといてー」
彼女の声が聞こえた。
 

 

私はあわてて電気を消す。
 

 

ガチャリ

 

 

バスタオル1枚の彼女がでてきた。
自分のシャンプーとかなのに、
すごくいい匂いが
部屋中に湯気とともに広がる。
 
豆球だけど、うっすら彼女の胸の谷間が見えた。
 

 

もう
ヤバイヤバイ

 
次は私のシャワーの番。
急いで体を綺麗にあらう。
 

 

私もバスタオル1枚で風呂場から出た。
 
彼女は、私の布団でくるまって、
猫みたいにゴロゴロしていた。
 

 

彼女が布団においで、
手招きする。

 

私は彼女に覆いかぶさるように上から抱きしめ、彼女にキスをした。
 
人生初のキス。
ファーストキス
だった。
 

 

長い長いキスが続いた。
 

 

そして私は彼女のバスタオルを軽くほどき、
直接彼女の体に触れた。

やわらかぁい
 
そのまま下に手を伸ばすと、彼女が
ちょっと待ってと、手でガードする。
 
そこで私に火がついた。
 
彼女に四つん這いになってもらい、私は後ろから
彼女のを
舌で味見した。
躊躇いは無かった。これまで色んなビデオで
勉強してきたお陰だ。
 

 

だんだん彼女の漏れる声が荒くなる。
 

 

私はもうそろそろいいのかな?と思い、
味見しながらマナーをつけようと
がんばったが
サイズがあわなかったのか、
慌ててたのか、
そもそも初めてだったからなのか、
何回チャレンジしても
上手くつけられない。
 
いつしか私の周囲には、失敗作がいっぱいに。

剛を煮やした彼女が
優しく私を正面から抱きしめる。
 
「ちょっと強引すぎー。
そんなに頑張らなくても、
優しく肌をなでてくれるだけで
感じるんだヨ。
 

 

ほら、こうやって優しく。」

 

 

童貞とバレたのか
必死
な私を見て、
彼女が優しく
リードしてくれた。

 

 

ビデオで知った行為とは全然ちがう。
 

 

肌と肌が優しく触れ合うだけの
優しい世界。

 

 

ちょっと貸して。彼女に優しく着けてもらった。
もうお互い準備万端。

 

 

そして

 

 
 

 

ついに

 

 

 

 

彼女と一つになった。
 

 

行為中も彼女の肌を優しく撫でる仕草は
し続けた。
 

 

結局こちらは最後までイけることができず、
正直気持ち良さはよく分からなかったが、
脱童貞という達成

成し遂げられた。
 

 

彼女は全てが大人だった。

 

 

翌朝の帰り際、私は思わず、
「またシたい」

言ってしまった。
 

 

「そこは”また会いたい”
でしょ、もう」

彼女に軽く怒られてしまった。
 

 

その後、

彼女から連絡がぱったり途絶え、
 

 

急に私の元からいなくなった。
 

 

彼女ロスは半年ぐらい続いた。
LOFT周辺
を、
一日中探したこともあった。

 

 

今、彼女はどこでどうしているんだろう。
 

 


どうして
あの娘は
 
行って
しまったん
だろう
 
ねぇ
 

 

どうして

 

 

終わり

 
 


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