脳出血の原因?【闘病記⑦】

倒れる4月3日その日、

代表は終日不在だったので、

私は事務所で1人で仕事をしていた。

私が今務めてる会社は、

従業員がとても少ない小さなweb系の会社だ。

仕事中は一人の時間が多いが、

さすがにアル中の私でも就業中はお酒は飲まない

「当たり前体操♪」

しかし日が沈み始めた頃、

時間的には定時丁度。急激にアルコールが接種したくなった。

今アルコールブーストすれば、
短時間の残業でかなり仕事がはかどると思ったからである。

私は急いで近くのスーパーにチャリで向う。

そして当時マイブームだった、

キリンストロング500mlを2本買おうとした。

アルコールはもちろん9%。

私はアルコール度数5%未満は絶対に賈わない。

お酒に強い弱いの話ではない。

安く、コスパよく深く酔えるかが重要な完全なるアル中思考である。

そして商品を手にした際、
一瞬カイジの映画の効果音、

ざわ・・ざわ・・

と聴こえた気がして

買うのをためらった。

なぜなら明日は家族でUSJにいく大事な日。

前日に強いお酒を飲むと翌朝起きにくくなってきているのを最近感じたためである。

何もドラマや映画のように嫌な予感や胸さわぎを感じたわけではない。

逆にそんなもん一切感じなかった。

むしろ感じて欲しかった。

ただ、カイジのようにしっかり自分で考えただけである。

ただ単純に、明日の朝、しんどくなるかもと思っただけである。

USJに行くとならばかなりの早起きが要求される。

アルコールなんぞ飲もうもんなら絶対明日はしんどくて行く気にならなくなるはずである。

でも欲に負け二本買ってしまった。

 やはり買わなければよかった。

人生どうなるかわからない。

運が悪ければ今ごろ病院のベッドではなく、

家の近くの葬儀屋で明日の葬式に向けて、
ナースさんではなく送り人さんに身体をキレイにしてくれている頃だろう。

下手すれば骨になって実家に帰っている。

ただこの原稿を書いている時点では脳出血の直接の原因が強いアルコールの摂取とは断定されていない。

まだまだ検査と調査中だ。

それはさておき、

スーパーでアルコールを買ってきた。

私はPCが置いてある机の前の座布団に座り、

妻に運命のメールを送信する。

そしてプシューッっと1本あける。

大体半分くらいまで一気のみ。

これでいい感じでホロ酔いになる。

そしてテンションも上がり「さあやるか」と思った矢先。

作業途中のPCが突然シャットダウン。

今までずっとやってきた作業がどこまでパーになるのか考えるだけでめんどくさい。

私はマウスを机に叩きつけてブチぎれた。

普段はあまり怒らない私だが、

こういうPCとか無機質なやつの反抗ほど腹たつ事はない。

 「貴様に罪は無いが連帯責任だ。」

とか、ひっくり返ったマウスにブツブツ1人で説教しているうちに、

その場で寝てしまっていたようだ。

どれぐらい時間が経ってしまったかは分からないが、

ふと尿意で目が醒めると事務所は真っ暗になっていた。

ちょっとパニックになったがとりあえずトイレに行こうと思った。

座っている位置からトイレまで10歩もあれば往復出来る距離だ。
 立とうと思ったが両足にまったく力が入らない。

勢いつけて、「せーの」とかやってみたがまったく立てない。

「足が痺れたのかな?」
「酔いすぎた?」

と思ったが、

余りにも足に力が入らなさ過ぎて若干腹が立ってきて、

自分で自分の頭を何度も叩いた。

昔のブラウン管テレビは、調子が悪くなった時は叩くと直っていたので、

言わばそんなノリだ。

酔っていたせいか行動が
不可解になっていた。




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