障がい者自立支援施設の1日【闘病記(67)】

維持期



5時
 

 

「オラアァ コロスゾ」
 

 

同居人の起きがけの寝言
だいたい目が覚める。

 

 

おしっこが

漏れそう。

 

 

膀胱破裂しそうで目が覚める感覚は、
倒れる前から同じ。

 
 急いで靴を履き、トイレに向かう。
トイレは部屋から
 
クソほど遠い。
 

 


リハビリ生活始まって以来の距離だ。
 杖歩行の私だと、だいたい3分はかかる。
トイレの往復だけで
東海道五十三次チャレンジに
大きく貢献
できる。




 しかし、膀胱を締めながらの歩行は、
究極の二重課題
だ。
[nlink url=”https://hachimakibozu.com/diary/standing”]

歩行途中で漏らそうもんなら
末代までの恥
だ。
そして、この長い入院生活、
 
かつ

頻尿体質
のおかげで、
トイレが間に合う合わないが分かる。
 

 

今の生活では、おしっこが漏れそうで、部屋を出発しては
 

 

絶対
間に合わない。

 
頻尿体質の私にとって
 
まさに地獄そのもの
 

 

「おお、

トイレの神よ。

何か私が

罰を受ける罪を

おかしましたでしょうか。」
※たぶん3回の叫び

 

 

なので、
入所当初から夜中や寝起きのトイレは
今もなお車椅子に乗っている。
 
これは、前の病院の
主治医
のアドバイスでもある。
 
慌てて転倒してしまうのを防ぐためだ。
 
膀胱を締めるのも、
寝起きの歩行もかなりの集中力を要する。
 
これが究極の二重課題。

 

 

6時半から洗面所開放。
洗面所は騒音の問題で
24時間使えるわけではない。
 
時間とともに歯磨きと顔洗いを済ませる。
起床は7時だが、
7時を回ると洗面所が混み出すので
早めに済ませるのがベスト。
 
洗面が終わればすぐさま洗濯場へ。
洗濯場は
これまた騒音の都合で
7時から使用可能になる。
洗濯は貯めると大変なので、
私は毎日行っている。
 
 洗濯するタイミングは本当に人それぞれ。
 
週一や不定期の方、
お風呂の日とかきめてる人もいるが、
基本は
自分で
やらないと
いけない。 

 
 ここには世話を焼いてくれる
ナースやヘルパーはいない。
麻痺の具合も関係ない。

 
前の病院と違うのは、
ここでは洗濯機は無料で使える。

病院の時は、一回200円かかった。
コインランドリーと
同じようにお金がかかった。  
ここではお金がいらないので、
洗濯はやりたい放題だ。
ありがたい。
 
なので、私は気兼ねなく
毎日
行っている。
 私は
一人暮らし歴10年の経験があるので、
毎日の洗濯は全然苦にならない。
 
洗濯機が止まったら、ベランダに干す。
 
乾燥機はここにはない。
たから、病院に入院中では
一切気にしなかった、
天気が毎日気になる。

 

 

テレビの天気予報見て、
明日は洗濯日和だなぁ、

思うのは本当に久々。
 

 

8時朝食の時間だ。
 

 

食事は食堂に行く
。病院のときのように、
ナースが病室まで配膳しくれない。
 

 

本当に寮生活のようだ
 
食事が終われば、当然ながら自分で下膳。
 

 

私は片手でお盆を持ち
独歩で下膳
している。
独歩下膳が無理な人はカートが使える。
 

 

食後のお薬が飲み終わったら、
しばらくしたら
みんなで朝の体操
が始まる。
ラジオ体操のようなものではなく、
麻痺側が固まらないような内容の
ストレッチ。
短調だけど、大事大事な体操。
 

 

そしてリハビリは10時から始まる。
 

 

リハビリ入所生活の幕開けだ。
 
私のリハビリスケジュールはこんな感じ。

 

 

次回に続く

 
 


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