ブレイクスルーテクノロジーコース レポート⑫完結【番外】

BTコース


参加すれば洗脳される?謎の自己啓発セミナーに、三日三晩参加されられた話の続き。
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ブレークスルーテクノロジーコース
最終日(土)午前
BSTコース5セッション目

 
 
今日も1日目の宿題の手紙を他の人にシェアすることになった。

しかし私は手紙を速攻、ガムの包み紙にして
捨ててしまったので、
シェアする手紙がもう手元にない。
なので、相手の手紙を聞いて、自分の感想を
シェアすると言うことになった。
 
 
3日目にもなるとみんな自分の気持ちを
素直に表現することに
何の躊躇も無くなっている。
 
手紙という媒体を介し、今の人間関係の悩みを、
他人の私にここまでぶっちゃけて
教えてくれていいの?と、
不安になるほど素直な気持ちを語ってくれる。
色々な人の手紙を聞けば聞くほど
自分がいかにシェアできてないかか分かる。
私は全然自分を出していない。
 
しかし他人にベラベラ喋るほど悩みもない。
 
人間関係の悩みといえば、
社長にブレークスルーテクノロジーコース、
ランドマークエディケーションから
手をひいてほしいことぐらいだ。
 
そのためだけに私は参加している。
だから私は喋らない。
他人に
自分の事を一切教えたくない。

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ブレークテクノロジーコースは自分の悩みを他人に躊躇なくベラベラ喋るだけなのか。

 
 

自分がもうちょい歳を重ねて、色々な経験や
人間関係を積み重ねていけば、
ブレークスルーテクノロジーコースも
もっと楽しめたんだろうなぁと思った。
たぶん、受講するのが
あまりにも早すぎた。

 
 

しかし社長はいったい誰宛に、
どんな内容の手紙をどんな人と
シェアしたんだろう。
 
 

手紙を読みながら号泣する社長、、、(^^;;
 
 

想像するだけで
おぞましい

 

未完了を完了する

もうすぐお昼だが、お昼休憩前に
突然宿題が出た。
それは今から誰かに
電話すること。

 
その誰かとは、人間関係において
中途半端にしたままの人。

ブレークスルーテクノロジーコース的に
そういう人のことを
未完了の相手というらしい。
 
そして、そんな未完了のままの人と、
本音でシェアしてケリをつけることを
完了するというらしい。
 
今回の宿題は、そんな未完了な人と
電話で話して完了してこいというのだ。
 
制限時間は30分。
 
「完了しても、できなくても
結果をみんなにシェア
してくださいね!」と、
電話タイムがスタートした。

 
 

どうしよう。社長と完了するのか?
 
 

今日は日曜日だから
会社に電話しても誰もいないし。
 
いったい誰に電話しようか。
 
 

私はブレークさんが言うところの、
未完了な相手なんて見当もつかないので、
いかに今電話が繋がりそうな
相手かが重要となる。
 
 

私は、
昔働いていた会社の先輩に電話した。
 
今彼とは飲み友達だ。
結婚式にも来てくれた。
 
普段の着電率が
ずば抜けて
良かったので、
私は速攻彼に電話した。

 
 

しかしこういう時に限って
繋がらなかった。

 
 

電話タイムも終わり、

恒例の
シェアタイム
に。
例のごとく隣の席の人シェアしろ、
という。
 
 

電話が繋がらなかったからシェアしようがない。
私は素直に電話が
繋がらなかった、
とシェアした。
 
相手の電話のシェア内容であるが、
余りにも興味がなさ過ぎたためか、
ちっとも覚えていない。
 
と、ここで、壇上の講師の女性が
「みんなの前で
シェアしたい人!」

挙手を促す。
 
すると一人の年配の男性が手を挙げた。
歳は70歳ぐらいだろうか。
講師がその年配の男性に
「電話の相手は誰ですか」

マイクを向ける。
 
 

男性は、
「大昔に勘当した息子」と答えた。
 
 

話をきくと、息子は借金グセがあり、
ほとほと困り果てて縁を切ったと言う。
 
今日のこの機会に何十年ぶりかに電話したと
涙ながらに男性は語った。
私も思わずもらい泣きしそうになった。
 
そして電話口の息子はこう答えたそうだ。
 
「久しぶり父さん、実はさっき子供が
生まれたんだ。お爺ちゃんになったんだよ。
凄いタイミングでかけてきてくれたね、
ありがとう。」と
 
会場は、割れんばかりのみんなからの
祝福の拍手喝采、皆だいたい泣いてる。
 
講師も泣いてる。年配の男性は
顔をシワくちゃにして嬉し号泣。
 
 

会場はもう最高潮。
 
 

ドヤ顔する講師の女性。
 
 


いやいやいや、
 

ブレークさんは

 
 

ほとんど
 
 

関係ねぇぇぇ
 
いかにも、
このコースを
受講したおかげで
お爺ちゃんになれました
的な
茶番展開に、私は愕然とした。
 
その日の昼もチームで
近所のチェーンのうどん屋に行ったが、
さっきの感動ショー
話で終始持ちきりだった。
 
しかし、チームのリーダーは、
こんなの序盤に過ぎない。
コース最終日の今日は、もっと
凄いことが起こる
と言う。
 
 

ジェットコースターに乗ったかのような
体験が出来る
と鼻息荒く言う。

 
 

怖ぇぇ
 
 

今度こそ
 
 

洗脳か?!
 
 

「今度は
戦争だ」

By相沢すず
 
 

                                                               

ブレークスルーテクノロジーコース 
洗脳セミナー講義内容 本邦初公開

帰ってからも
講師の話を聞くスタイルは変わらずだが、
さっきの息子の完了のくだり以降、
講義の内容は、
より具体的な
人間関係の深い話

なっていった。
 
だんだんコースも終盤に差し掛かったのか。
 
日も暮れ始めた頃、講師の女性から
次のコースへの参加の説明があった。
 
今のコースはいわば
初心者コースのようなもので、
次のコースはもっと凄いという。
 
もちろんさらに受講料は高額だ。
確か25万ぐらい。それでも申込者は結構いた。
 
 

私は次のコースへの
申込書を書いている人を見て、
「あーあ。
名前書いちゃってるよ、あの人。」
という
憐れみの目で見ていた。
それでも次のコースの申し込み書を
書いている人の目はキラキラしていた。
 
 

すっかり
 
洗脳
されていた。

 
 

ランドマークのスタッフから
しつこい勧誘があったが、
私は全力でお断りした。
 
 

そしていよいよ講義は最終段階へ。
講師からこんな話というか質問があった。
 
是非みなさんも
一緒に考えてみて欲しい。

 
あなたは平日の夕方に5時に人と
待ち合わせしています。
しかし約束の時間になっても待てど暮らせど、
やってきません。
なんで約束の時間になっても
来なかったのか考えてみましょう。
 
「寝坊した?」
「時間間違えた?」
「仕事がいそがしい?」

 
 

たくさん答えがでたが、
 
講師の女性は、ニヤニヤしながら
全てNO
と応えた。
 
 

答えは、
時間通りに来なかった。

 
ただそれだけ。
 
 

仕事が忙しいから来れないのかな?と
勝手に意味をつけて
自分勝手に解釈しているに過ぎない。
ただ相手は時間通りに来なかっただけ。
 
たとえば
壁にかかっている時計がわかりやすい。
 
あの時計を見て何時何分と意味を
つけているのはあなた自身。
ただ、長い針と短い針が
ぐるぐる回っているだけ。

 
時計さんに何の意味もありません。
 
 

そうなんです!
人間も
時計と同じように
意味はありません。

 
さらに例えると、
あそこに凄い表情で大きい声で叫んでいる人が
いたとする 。
あなたは瞬時に
 
「怒っている」
と思ったでしょう?
 
それは違うんです。
 
その人は、ただ、
「凄い表情で大きい声で
叫んでいる」
だけ。
 
「怒っている」から
「怖いなぁ」

自動的に感情のボタンを押してしまうんです。
 
人間は機械のようなもの。
 
「怒っている」と勝手に意味づけして
自分自身の行動を
制限
しているのはあなた自身。
 
人間は
無意識に物事に
「意味」を付ける機械

なってしまっていて、
 
そこで付けた意味に対して
無意識的に行動
をしてしまう。
 
人は勝手に自分の可能性に
自分自身で制限をつけているだけで、
実は意味なんか何にもないのに。
 
そうなんです。
 
 

自分勝手な意味付けを
一旦リセットしてみると、
 
「何もない」は、
「何でもある」

いうことになりませんか?
 
 

そう考えると、
自分の可能性は無限大です。
 
 

人間関係に
怖がることは
ありません!

 
 

そのセリフを講師がドヤ顔で言うと、
 
 

何かを悟ったように、
たくさんの人が泣き始めた。
 
 
 
 

なんだこれ(^_^;)
 
 

そして今日は
あなたに最も関係のある人

見学に来てくれています。
 
これは最後の宿題です。
 
今からその人に、
この3日間の
コースのことを
シェアしましょう。

というではないか。


 
 

は?!
 
 

まさか?!
 
 

後方のドアが開き、誰かぞろぞろと
会場内にたくさんの人が入ってきた。
 
 

その中に社長がいた
 
 

そうこの人たちは
このブレークスルーテクノロジーコースを
勧誘した超本人達だ。
最後に自分をコースに勧誘した人と
シェアしろと言うのだ。
 
 

てか今、日曜日の夜10時回っとるぞ。
 
 

こいつら皆何やっとんねん。
 
 


狂ってる。

 
 

狂ってるよ!
 
 
 
 

皆どうして
 
簡単に
 

洗脳
 
され
ちまうんだよ!

※ガーリーレコードの高井で
声再生してください。

 
 

結局その時社長に
 
 

「コースに
参加できてよかったです。
ありがとうございます。」

と全く心にも無い完了をして、
 
 

私の
 
悪夢のブレークスルーテクノロジーコースの
3日間が終了した。
 
 

ブレークスルーテクノロジーコース は、

空気読めないバカ
を製造するだけ

コース終わりがてら例の
ビビットカラーの
ブレークスルーテクノロジーコース参加への
紹介パンフレット

五人分ぐらい渡されたが、
 
 


帰り際の
 

セブンイレブン
のゴミ箱に

 

ちぎって

 
 

全部捨てた。

 
 
 
 
アーメン。
 
 


終わり

 
 

もしこのセミナーに興味がある
奇特な方がいれば
こちらから申し込みができます

個人的には参加しても
決して無駄じゃないと思いました^^;

 
 

結局私は洗脳もされず他の人に
全く勧誘もしなかったが、
 
 

その後も
ブレークスルーテクノロジーコース
との付き合いは続き、
しばらく新入社員の社内研修として、
何人も罪なき人がランドマークに送り込まれた。


 

 
 


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