脳卒中の夢と現実【闘病記(65)】

維持期


今年の4月4日、私は深夜に救急車で搬送され、
突然入院が始まった。
 

 

急性期時代、私は色々な不思議な体験をした。
同じ脳卒中村患者の話を聞くと、
私と同じような不思議な体験をした人がたくさんいた。




 

夢かリアルか分からない。
かくいう私もリアルな夢を体験した。

いま、私達がという感覚を感じでいるのは、
全て脳が処理して具現化(出力)している。
 

視覚、嗅覚、触覚、空間認知など、身体全身で得た情報は、全て脳に集約され、
スーパーコンピューターに負けないぐらいの情報処理で
を出力している。
 
今ベッドで寝転びながら私のブログを見ている、というも、

部屋のベッドの上に寝転がっている、という空間認知と、

ベッドのシーツやスマホを触る触覚、字を見る視覚
 

朝食の準備の嗅覚、隣の部屋から漏れる子供番組のテレビの音、聴覚
 
これら全て、それぞれ身体のパーツが見たり感じてるわけではない。
それら全て脳が見たり感じたりしている。
 
そんな大事大事な脳が今回脳卒中で色々ダメージを受けてしまい、脳内の細胞達が、自身が死ぬまいと、
いつも以上にフル回転しまくったとしたら?
 
特に脳卒中発症した直後ならより脳がいつも以上に
最大限高速回転
しただろう。
 

 

するとどうだろうか。本来ないはずの色々な感覚が滝のように脳に溢れ、
 
まるでリアルな夢、現実ではない現実が映し出されるだろう。
 

しかし、それは脳にとっては、という現実だ。
 

 

もしかしたら、今までずっとリハビリを頑張ってきて、ようやく歩けるようになったことすらも、
現実ではないかもしれない。
 
実はいまだ、急性期のベッドの上で私は寝たきり状態で、
 
ぱっと目が覚めたら、身体の感覚がまったくない状態だったたらどうしよう、

と、おなじ脳卒中の患者さんと笑いながらそんな話をした。
 
彼とは、急性期の頃から一緒の大切な相棒だ。

 

 

あなたが感じている、という感覚は、現実?

 

 

それとも?

 
 



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