ボバース法講習会初日から【闘病記㉘】

回復期

当日はいつものリハビリの先生と、
今回私の身体を使ってボバース法を学ぶ、

別の2名のリハビリの先生が

私の病室まで迎えにきてくれた。

2名とも関東の病院から、

ボバース法を学ぶためにこられた先生で、

2名とも私よりもちょい年齢が上っぽい。
 
 
セラピストの世界は、
20代が中心の若い人が活躍する世界なので、
 
 
それを考えると、
今回私を担当してくれる両先生は、
かなりベテランの先生かもしれない。
 
 
この時点でもうワクワクが止まらない。
 
 
講習会場は
いつものリハビリとは違う別室でするようだ。
会場に到着すると、私以外にも
生贄
にされた、
他の患者さんが、
男女問わず既に数名いた。
 
 
病棟でよく見かける同じ病院の患者さんだ。
お互い面識はないが、
あ、いつものあの人だ。
という顔をされる。
 
 
私はこの病院でも
結構覚えられやすい特徴をしていた。

私は前の病院(急性期)の
とあるリハビリ(PT)の先生の提案により、
入院中は寝る時以外
ずっとハチマキを
しているのだ。

もうここまでくると、

単なる意地である。
 
 
それにしても都度都度色んな人から
「なんでハチマキ
してるんですか?」
という
至極単純な質問をされ続ける。
 
 
もう質問に答えるのがめんどくさいよ、Y先生。
全部アナタの
思いつきの悪ノリのせいなんですよ。
[nlink url=”https://hachimakibozu.com/diary/sunshine-ikezaki”]
 
 
もう忘れてたら怒りますよ。
 
 

それはともかく、会場に到着後、

早速2名のリハビリの先生(講習会の受講生)から
この講習会5日間(月〜金)の目標を質問される。
 
 
今回、この決めた目標に、
講習会の最終日に向かって
実際の生身(しかも麻痺患者)の人間を使って

ボバース法を修得するわけである。

言うなれば自動車教習所の実技の時間。
 
 
受講生が私の体を使って、あーでもない、
こーでもないと、覚えたてのボバースアプローチを
実際試す。
アプローチがうまくいってなさそうな時は、
インストラクター
と呼ばれる
凄腕
のボバースセラピストが、
私の身体を使って受講生に直接教える。

というのがだいたいの講習会の流れだ。
 
 
それで、今回の講習会の患者(私)の
目標について、だが、
私はとにかく自分で早く歩きたかったので
「歩けるように
なりたい。」

素直に答えた。
 
 
 
たった5日で歩けるようになったら
たいしたもんである。
しかし実際に、
たった3日目には、
1人で歩けるように
なってしまう、
たいしたもんだった。

 
 
むろん、装具も杖も介助もない。独歩だ。
私の今までの血が滲むような
リハビリの努力の日々はなんだったのか。
なんかしらんがすげーぞ
ボバース法!

この病院に転院してからたった35日
歩けるようになってしまった。
 
 
しかし左手は変わらず動かない。
まだまだリハビリはこれからだ。
だが今私が入院しているこの病院のリハビリは、
今回のボバースアプローチを
積極的に取り入れている。
この肉の塊のような左手も
何とかなるような気がしてきた。
 
 
回復期の病院として、
このリハビリテーション病院を探して
手続きしてくれた妻に感謝。

 
 


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