脳出血が原因で片麻痺さんになり、
かれこれ約8ヶ月程度経ったが、
これまでに転倒経験は、
実は3回あった。
つい最近リハビリ生活が始まった人も、
これからの人も、
気をつけねばならない転倒。
なぜ転倒してしまったのか。
何がいけなかったのか。
それらを徹底考察し、
今後アナタが起こすかもしれない転倒を、
未然に防ぎたい。
ただそれだけ。
病院で言うところの
転倒とは、
お尻が床についた時点で転倒扱いになるらしい。
私は、盛大にズッコケたのが1回、
お尻が着いてしまったのが2回。
計3回の転倒経験がある。
決して自慢できることではない。
片麻痺にとって、転倒は、
最悪死の恐れがある。
受け身がしっかり取れないため、
麻痺側で崩れたら、だいたい骨折。
だから、
ナースもヘルパーも
24時間常に
ピリピリ。
部屋で大きな音がしたら、秒で
駆けつけてきてくれる。
最初の転倒は急性期の時の入院初期。
事件はトイレで起きた。
ウンコが終わり、ケツを拭こうと
方右尻(非麻痺側)を
上げた時だ。
持ち上げた勢いが止まらず、私は
左(麻痺側)から
バランスを崩した。
便器から横に倒れ落ちそうになったので、
私はとっさに右手で手すりを掴んだ。
掴んだおかげで、倒れる勢いが和らぎ、
右手で手すりを掴んだまま、
おしりからトイレの床に寝そべるように倒れた。
自分の力では
立つことは出来ない。
ふと、暗い事務所で立てなくて
パニクった時を思い出した。
私は壁下に設置されている
ナースコールを押した。
ウンコが終わって拭き終わった後は、
車椅子移乗をお願いするために
どのみちナースコールは
押さないといけなかったが。
そうとは知らないヘルパーさんが、
「終わったー?」と、
トイレに入ってくる。
便器の横で
尻を出して、
おねんねしている私を見て、
「キャー!!」
悲鳴があがる。
幸い怪我は無かったが、
トイレ内も
見守りになってしまい、
しばらく
若い女性ナース&ヘルパーさんと
ともに
放尿、放便をする
ご褒美生活が
しばらく続いた。
この事件以降、私は
座位時は、不用意に非麻痺側に
重心をかけないよう
気をつけるようにしている。
転倒防止その①
座位時は、麻痺側に体重移動しない。
そして2回めの転倒は、
回リハ入院中、部屋で屈伸の自主練中に
事件は起きた。
右手でベッド柵を持って、慎重に
屈伸運動をしていたのだが、
足首からグニャリと折れてしまい、
手すりを持ったまま、
横に尻もちを着いてしまった。
ナースコールを押せば転倒がバレてしまうので、
私は自力でベッドに這い上がった。
焦った。
転倒防止その②
無理な自主練は、絶対しない。
3回目は盛大にズッコケた。
しかも最近。
事件は施設内で起きた。
立位時、ふとトイレに行こうと左脚(麻痺側)を踏み出そうとした瞬間だった。
左脚が地面から離れず、踏み出せずに、
バランスを崩した。
まるで足の裏が、地面に接着剤で
くっついたかのような感覚。
踏み出そうとした勢いは身体に残っていたので、私は非麻痺側から盛大にズッコケた。
絵に書いたような転倒だった。
しかし幸い非麻痺側からだったので、
しっかり受け身は取れた。
また、最近はだいぶ上半身もガチムチに
なってきているため、
痛みはほぼ0に近かった。
そうだ。
私は片麻痺歩行最大のタブーを
起こした。
それは、
麻痺側からの足の振り出しで
ある。
麻痺側は十分に降り出す力がないため、
非麻痺側の振り出すパワーと体重移動を
利用して、
麻痺側の振り出しをするのが鉄則である。
ようは、
振り出し初めの足を
間違えたのである。
これが信号待ちの時だったら、
私は交差点のど真ん中で
スッテンコロリンしている。
転倒防止その③
行き(最初)は良い良い(非麻痺側)
帰りは怖い(麻痺側)
では
GOOD LUCK!!
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